【BBDO Knows Report】-美のパーソナライズ革命-

2026年8月17日

 BBDOネットワークでは、世界各地の市場や生活者の変化を分析するシンクタンク機能「BBDO Knows」を展開しています。そのグローバルな知見の中から、日本企業の事業成長やブランド戦略に示唆を与えるテーマを厳選し、ご紹介します。

 

 ビューティーカテゴリーは現在、トレンドだけでなく、消費者の意思決定構造そのものが変わる転換点を迎えています。BBDO Knowsの最新レポートは、その変化を「効率・科学・個別最適化」という軸で整理しており、7つのキーワードで紹介されています。
 まず、「Beauty Optimised(効率化)」の進行により、従来の多段階ルーティンは縮小し、少ない工程で最大の効果を得る設計が主流となっています。消費者はプロセスではなく、結果に対して価値を見出しています。 同時に、ナチュラル志向と加工志向の二極化が進行しています。自然な美しさを重視する層と、テクノロジーや美容ハックで見た目を最適化する層が共存し、いずれも「自然に見えること」が重要な基準となっています。

 

 さらに、SNSを起点とする「Beauty Hacks(DIY美容)」が拡大し、低コスト・即効性を求めたセルフ美容が普及しています。これにより、美容の主導権はブランドやサロンから消費者へと移行しています。 意思決定の軸としては、科学・エビデンスへのシフトも顕著です。成分や効果の裏付けを重視する消費者が増え、ブランドには説明責任が求められるようになっています。

 一方で、インフレ環境下では「Beauty Trading(メリハリ消費)」が進み、日常アイテムは節約しつつ、重要な商品には投資する傾向が強まっています。 この「信頼」への志向は、フランス薬局系に代表される「皮膚科学ベースのブランド(Dermocosmetics)」への支持拡大にも表れています。 また、紫外線対策は特別なケアではなく、SPFの習慣化として日常に組み込まれています。

 

 消費者側では、成分理解や比較を行う「Beauty Upskilling(知識武装)」が進み、ブランドとの関係はより対等かつ共創的なものへと変化しています。 加えて、「Beauty Redefined(多様化)」により、美の定義は個別化し、自己表現としての美容が重要になっています。 そして最終的に、これらを統合する潮流が「Bespoke Beauty(パーソナライズ)」です。AIやデータを活用し、個人に最適化された美容体験が競争優位の鍵となりつつあります。

 これらの動きから導かれるのは、ビューティーが「理想を提示する市場」から、個々に最適解を提示する市場へと進化しているという点です。効率・信頼・個別化を軸にした戦略設計が、今後のブランド競争力を左右するといえるでしょう。

 

 当社では、BBDOのグローバルな知見と国内市場での経験をもとに、ブランドの成長につながるマーケティング戦略をご支援しています。市場や生活者の変化を自社の成長機会へと変えるヒントをお探しの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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■BBDO Knows について
 BBDO Knows(ビービーディオー ノウズ)は、BBDOが提供するビジネスインテリジェンスおよび戦略のためのシンクタンクです。BBDO Knowsのレポートや分析は、BBDO UKチームが中心となって開発・編集され、BBDOの全世界拠点で活用されることを目的に発行されています。そのため、一国・一市場に閉じない、グローバル視点と再現性のあるフレームが特徴です。BBDO Knowsは、広告アイデアを生み出すこと自体が目的ではなく、データと分析に基づき、クライアントの成長につながる本質的なビジネス課題を明らかにすることを目指しています。

 

 

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